北朝鮮問題 North Korea-related issues 2003 8 9

 最近の北朝鮮問題を見ていると、どうも議論が、すり替わっている気がする。
北朝鮮において、核開発問題は、大きな問題であるが、
それより、もっと大きな問題がある。
人権問題である。人権侵害が甚だしい。
イラクより、北朝鮮の方が、人権侵害が深刻である。
この問題で、よく、人権団体が、おとなしくしてるのが、不思議である。
 どうしてなのか。
今までの歴史からすると、人権侵害が大きな国には、
人権団体が強く抗議してきたのに、
北朝鮮に対しては、何も行動していないようである。

 さて、中国の格言に、こういうものがあります。
「民の口を防ぐは、川を防ぐよりも甚だし。」 『国語』周語・上
意味は、言論を抑圧するのは、川を塞ぐよりも危険である。
 民衆を治めるのは、自由に発言させた方がよく、
言論の弾圧は、国にとって危険であるという意味である。

 ところで、日本にとっての格言は、次の格言かもしれない。
なかなか改革が進まず、改革と言っても中味が骨抜きで、
失われた13年間と言われている。
「得難くして失い易き者は、時なり。」 『後漢書』
簡単に手に入れることができず、簡単に失ってしまうものは、
「時」である。
 確か、記憶違いでなければ、ナポレオンも、こう言っているはずである。
「失った場所は回復できるが、失った時は回復できない。」

 さらにあります。
「羊頭狗肉」「羊頭を懸げて、狗肉を売る。」
羊の頭を看板に出しながら、実際には狗の肉を売ること。
意味は、見かけが立派で、実質が、これに伴わないこと。